当日は参加者76名!定員オーバーで、大盛況でした。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました!!!(*^-^*)
当初は50名定員で募集を開始、徐々に予約が埋まり始め、会場にかけあって隣りの部屋も借り、70名に増員しました。
当日ギリギリまで、「申し込んでないんですけど、参加してもいいですか?」という熱いお問合せをたくさんいただきました。
映画と討論会への、関心の高さを感じ、嬉しかったです。
前半は、大熊一夫さん監督の「精神病院のない社会」を上映。
大熊さん、渾身の作品。手作り感満載、ナレーションもイタリア語吹き替えも、ぜんぶ、大熊さんがやってらっしゃる!!!
「予算の関係もあるけど、この映画はあらゆるところからの批判があると思い、上映会の事務局もすべて、ほとんど、僕ひとりでやってるんだよ」と大熊さん。
大熊さんの当日参加はなかったけれど、報告したら、盛況を喜んでくれました。
衝撃的な体験談インタビューから始まり、大熊さんご自身が患者を装って精神病院に入院した経験を当時の朝日新聞で連載した、「ルポ・精神病棟」がどのように作られたのかを解説。そして精神医療の歴史・事件をしっかりと振り返ります。写真、新聞記事、論文、をナレーションで紹介、大阪精神医療人権センターのインタビューもありました。
すごーーーーく暗く、胸が痛い、がっかりする歴史と現状。見ていられない写真なども多々ありましたが、会場のみなさんはそれでも、真剣に見入っておられました。
後半はイタリアの精神保健をレポートしています。
「自由こそ治療だ」ほんと、その通りだと思います。
日本では、真逆を行っています。
映画の予告編はこちら まだ見ていない人はぜひ!
この映画は、自主上映会でしか見られません。
上映会情報はこちらから
イタリアの取り組みは素晴らしいですが、一方で、薬を使い過ぎている一面もあるなど、全てがお手本とは言えません。ですが、精神病院をなくしたことは素晴らしいですし、映画に出てくる医師、心理士、看護師などスタッフは、とても柔軟で、当事者の人とは「キミとボク」のフラットな関係なんだそうです。
そして、「今ある症状のことは置いておいて、その人が何に困っているのかを聞き、一緒に解決していくための話をするんです」と言っていました。生活なのか、人間関係なのか。
偉そうに白衣を着て、症状と薬のことばかり聞いて、生活面で困ってると言えば福祉サービスを紹介する感じの日本とは、大きく違いました。
もっと言えば、イタリアのような関わりをするなら、医師や看護師でなくてもいいと思いました。市民誰もが助け、助けられる存在。誰もがソーシャルワーカー。そんな風に私は思いました。
第二部は、当団体のメンバーの体験発表。
◆司会は、当団体代表の中川聡です。ご家族を多剤処方で亡くし、裁判するも敗訴。被害者活動からオルタナティブ活動へ移行し、地道に仲間を増やして来ました。
服薬についてのデメリットや被害について、曖昧にしたまま飲むようにすすめたり、説得している関係者が多すぎる。診断があろうとなかろうと、それは人権問題であると語りました。
◆13歳で精神医療につながれ、薬漬けと思春期病棟での異常に管理される生活で悪化、その後フリースクールや当団体との出会いから減断薬して、進学。
現在は大学で栄養士を目指す、中山ほなみさん。長野県から来てくれました。
不登校がきっかけで受診をしたけど、不登校になったのは、家族関係が当時よくなかったから。子どもとしての当然の反応がなぜ、病気として治療の対象になってしまうのか。薬を飲んで入院して、何が治るのか。
それでも、子どもは最後まで、周りの大人を信じようとするんですね。ほなみさんは当初、将来は院長先生みたいな精神科医になりたい、と思っていたとのこと。なんて皮肉な。。切なすぎて泣けます。
思春期病棟は小学校のように子どもがたくさん入院していて、母子・父子世帯であったり、親から見放されてしまっている子だったり、環境的な事情がある子たちがたくさん入院していたそうです。今も、出られずにいるお友だちもいるとのこと。
思春期病棟は、1人1泊、なんと29,000円が病院に入ります。その予算があるなら、他にできることがあるのでは?!
◆ご家族の思いを、涙ながらに正直に語ってくれた、鈴木徳子さん。愛知県から来てくれました。
娘さんが過重労働と人間関係で不調となり、引きこもったことを心配して、精神科につないでしまった。ただただ、そのまま、ゆっくり休ませてあげればよかった。と語る徳子さん。
多剤処方で悪化したことで、精神医療の問題に気付き、娘さんとともに主治医に必死で減薬を訴えるも、なかなか希望が通らず、苦戦しておられました。
「薬の飲む飲まない」は、本人が決めることです。強制されたり、説得される覚えはありません。医師の判断や意見も、あてになりません。なぜなら、こうやって悪化している人たちがたくさんいるからです。
支援者と言われている人たちは、「自分たちは違う」「ちゃんとやっている」と思いますか?
精神医療や薬、支援の効果や自分たちの必要性ばかりを主張せず、このような被害者側の状況や意見にも、耳を傾け、対等に向き合うべきです。
うまく行かないことを、本人の病状が重症だから、とか、家族の対応が難ありだから、とか、立場の弱い当事者や家族の責任にしないで欲しい。
◆私、オルかな代表みつはしからは、真面目に現場でたくさん学んで実践してきたのに、精神医療と薬の問題の本質に長年気づくことができず、利用者さんの突然死を発見したことをきっかけに、ようやく真実にたどり着いたこと。
自分は専門職などと偉そうに言ってたのに、ご遺族である代表中川から、薬理のことや薬害のことを教えてもらったことへの申し訳なさ、気づいてから現場で奮闘するも、厳しい状況だったことなどを語りました。
◆メンバーと一緒に小商いを始めて、快復をサポートしている、山内崇嗣さん。愛知県から来てくれました。
愛知県支部のメンバーと一緒に、便利屋さん「やっと亀」を立ち上げ。15分500円で、地域の御用聞きを始めました。無添加のミネラルふりかけ(超おいしい☆)の製造販売も開始。
支援者が決めたことをやってもらう、いわゆる就労支援、の仕組みではなく、一緒に仕事を作るところから始めた取り組みは、メンバーも山内さんもとても自由で、色々あるけど、楽しいのだそうです。
まさに、イタリアが取り組む、組合活動のようですね!今後の活躍に期待します。
神奈川でもそういうの、できたらいいな。
時間がとーーーっても押してしまい、会場との意見交換や討論会は、不十分で終わってしまいました。。
物足りなかったみなさま、ぜひお近くのサードオピニオンにご参加いただき、ご意見・ご感想をください(*^-^*)
開催地の情報はこちらから(全国オルタナティブ協議会facebookページ)
https://www.facebook.com/alternativejapan.org/
遠方からのご参加もたくさん、ありがとうございました。
この勢いやつながりをたいせつに、各地の活動、頑張っていきますので、
今後とも、オルタナティブ協議会を、よろしくお願いします☆
◆写真撮影 andou yoriko
撮影のご依頼はこちらへ
iriugiyomagiyoy@gmail.com
◆全国オルタナティブ協議会のパンフレットができました◆
私たちの想い、活動、やりたいことが書いてある、渾身の一枚!!
各地のサードオピニオンで、直接お渡しできます。
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オルかなは、応援会員さんを募集しています☆
会員特典として、オルかな農園への参加、メーリングリストにて情報配信、ポイントカードや会報の発行などがあります。
年会費3,000円です。
また、別途ご寄付もお待ちしております。下記口座までよろしくお願い致します。
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市民団体神奈川オルタナティブ協議会
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